座ると揺れる、と持ち込まれた椅子です。
脚と貫(ぬき)の接合部が緩んでいました。
座面に手をかけて揺らすと、前後にはっきり動きます。
脚と貫のほぞが痩せ、古い接着剤が固まって浮いていました。
座面の裏には、以前の修理で打たれた釘が二本残っていました。
釘は抜き、穴は同じ木で埋めることにしました。
写真はお預かりした日の状態です。傷みの様子から確かめます。
膠を温めて接合部をばらし、ほぞに薄い木を足して太さを戻します。
組み直して締め具で一晩固定し、乾いたあと座って揺れがないか確かめました。